第26話「地球よ、ヤマトは帰って来た!!」の感想・レビュー
宇宙戦艦ヤマト 第26話「地球よ、ヤマトは帰って来た!!」
第26話「地球よ、ヤマトは帰って来た!!」はヤマトが放射能除去装置(コスモクリーナーD)を手に地球へと生還するお話。「宇宙戦艦ヤマト」、最終回です。
地球への帰路
ヤマトは地球への帰路を航行。艦内工場ではイスカンダルで受け取った放射能除去装置(コスモクリーナーD)を組み立ていました。
航海は順調に進んでいるみたいで、ヤマトの前には銀河が見えていました。そして地球との交信も回復。地球防衛司令官に放射能除去装置を手に入れた事を報告していました。放射能除去装置の組み立てもほとんど完了しているみたい。このまま行くと地球はギリギリのところで救われる計算のようでした。
沖田十三艦長は宇宙放射線病が悪化しているみたいでした。佐渡酒造の手術は成功したはずなのに、良くなるどころか悪化しているところをみると...もしかするとただの延命のための手術だったのかな...。沖田十三艦長は既に自分の死を悟り覚悟をしいるようでした。でも、地球を見るまでは死ないと決めているみたい。
デスラー砲
ガミラスが滅び、ヤマトの帰路に敵はいないかと思ったら...死んだと思われていたデスラー総統が生きていました。デスラー総統は生き残った部下を率いてデスラー砲でヤマトをここまで追ってきたみたいです。ヤマトに対する執念のようなものを感じます。ずっとヤマトの事を軽視していたのに...。
デスラー総統は銀河に入ったヤマトに対してデスラー砲を発射。デスラー砲の存在に気付いていないヤマトを後ろから狙うけど、ヤマトはちょうどワープに入っていて、一瞬の差でヤマトを逃していました。
ヤマトはワープ後、太陽系内に到着。そこにヤマトの後を追ってワープを行ったデスラー砲が激突していました...。
ヤマト艦内での白兵戦
デスラー総統は部下にヤマトへ放射能ガスを送り送り込む事と突入しての白兵戦を指示。その後、ガスマスクを被ったデスラー総統と部下達は放射能ガスと共にヤマトのエンジンルームに突入します。ヤマトのエンジンルームには赤色から紫色のガスが広がって行き、徳川彦佐衛門はそれを毒ガスだと言ってクルーにマスク(ヘルメット)を被る指示を出していました。ヘルメットは隙間だらけに見えたけどちゃんと効果があるみたいです...。
ガミラスはヤマトへの侵入を進め、ヤマトのクルー達は進入したガミラスに応戦します。古代進もブリッジから応戦に向かい、ヤマト艦内の通路でデスラー総統と対面していました。デスラー総統の後ろからは放射能ガスが流れて来ていて、デスラー総統はそのガスの中でマスクを取っていたけど、ガミラス人は放射能ガスは平気みたいでした。
放射能除去装置の始動
ヤマトにはガミラスの流した放射能ガスが充満しつつあって、その事を艦内放送で聞いた森雪は古代進がこのままだと死ぬのではないかと心配し、放射能除去装置(コスモクリーナーD)のある部屋へと向かいます。そして放射能除去装置を動かそうとします。放射能除去装置はまだテストもしていないみたいで、真田志郎は止めていました。
森雪が放射能除去装置を動かす前にヤマトの艦内工場の中には放射能ガスが入って来ます。真田志郎は放射能ガスに少し晒されてフラフラ状態になるけど、避難して何とか無事でした。そして非難した場所から森雪に放射能除去装置の使い方を教えていました。
放射能ガスは森雪の側にも迫って来るけど、放射能除去装置が作動すると工場内の放射能ガスは綺麗に消えていました。でも、放射能除去装置を作動させた森雪はなぜか倒れていました...。
放射能除去装置の力によってヤマトの艦内の放射能ガスは次々に消えて行きます。放射能ガスが消えて行くのを見たガミラスは撤退。デスラー総統が言うには地球型の空気の中だとガミラス人の方が宇宙服を着なければならなくなり、動き難くなるそうです。放射能ガスの消失で作戦変更を余儀なくされたデスラー総統は、撤退後、デスラー砲をヤマトから離します。そしてデスラー砲はヤマトから遠ざかって行きました。
森雪の死
古代進は非常用の宇宙服を身に付ける事で充満する放射能ガスから助かっていたみたいです。
古代進は工場室に行き、そこで真田志郎から森雪が死んだ事を聞かされます。森雪はあのまま死んでしまったみたいでした...。古代進は放射能除去装置の上に横たわる森雪の遺体に駆け寄り、森雪の遺体を抱きかかえて悲しんでいました...。真田志郎の話では放射能除去装置は放射能が消える過程で、一瞬、空気を猛毒性の酸欠空気にしてしまったそうです。テストをしていなかったためこの問題点は知らなかったみたい。真田志郎はこの問題は解決出来ると言っていたけど...死んでしまった森雪はもう帰って来る事はありません...。
ガミラスが撤退した後、ヤマトの航海は続き、古代進も艦長に励まされた事で、辛いながらも、森雪の死から少し立ち直っているようでした。そしてヤマトの前には地球が見えて来ます。ヤマトのクルー達は喜んでいたけど、古代進はやっぱり少し辛そうでした。
みんなが地球をみようとしている中、古代進は1人で森雪の遺体を安置してある部屋に入り、森雪の遺体を抱きかかえてブリッジへと向かいます。ブリッジに森雪の遺体を連れてきた古代進は森雪の遺体に目の前に見える地球を見せていました...。
デスラー総統の最後
ヤマトが地球まであと少しと言うところでデスラー砲がヤマト補足します。デスラー総統はヤマトの後方10万キロからヤマトに向かってデスラー砲を発射していました。
デスラー砲の攻撃に気が付いたヤマトは急いで回避行動に入り、舵を切るけど...時既に遅く、避けきれそうにありませんでした...。でも、真田志郎がスイッチを上げると、突然、ヤマトは白い謎の物質に覆われて行きます。そしてデスラー砲がヤマト右舷に直撃するけど...ヤマトはそのデスラー砲をそのまま跳ね返していました...。
ヤマトが跳ね返したデスラー砲のエネルギーはちょうどデスラー砲のある方向へと飛んで行き、デスラー砲に直撃...。デスラー砲はデスラー総統共に沈んでいました...。
ヤマトを包みデスラー砲を跳ね返した白い謎の物質は空間磁力メッキと言うようです。真田志郎が冥王星で見たガミラスの反射衛星砲にヒントを得て密かに開発しておいたそうです。姫としてはあまりにも突然過ぎてちょっと驚いたけど...ヤマトが沈まなくて良かったです...。真田志郎と空間磁力メッキが地球を救ったと言っても過言ではない?
地球
デスラー総統を倒した事により一切の障害が無くなったヤマトは地球へと向けて全速前進をかけます。
でも、地球が徐々に近づきつつある中、艦長室では沖田十三艦長が地球を眺めながら1人で息を引き取っていました。
ブリッジでは古代進が森雪の遺体を抱えてブリッジを出ようとしたところで、突如、遺体だったはずの森雪が生き返っていました。古代進は森雪を抱きかかえたままでクルクルと周って、踊り、喜んでいました。そして2人で寄り添って地球を眺めていました。
ヤマトが地球の直ぐ側まで辿り着いたところで物語は終わります。「西暦2200年9月6日ヤマト生還」...その後、何年後なのかは分からないけど、地球は青い星へと戻っていました...。
沖田十三艦長
沖田十三艦長はお亡くなりになる前に1枚の写真(沖田十三と戦死した息子さんと思われる人物と謎の女の人が写っている写真)を眺めて涙を流していたけど...これって第3話に出て来た写真と比べると少し違うみたいです...。一番大きな違いは女性の服の色です。第3話の写真では緑色だったのが第26話ではピンク色の服になっています。3人で写った写真は2枚あったんですね。
佐渡酒造
佐渡酒造は沖田十三艦長の死亡確認もしないで敬礼をしていたけど、お医者さんなら敬礼する前に先ず死亡確認だと思うけど...もしかしたらだた寝ているだけかも知れないのに...。でも、よく考えると姫も死んだと考えるのが妥当な場面を見ただけで勝手に死んでるって思っているだけなのかも...。
森雪
放射能除去装置(コスモクリーナーD)を作動させた時に一度死んで、その後、ヤマトが地球を目前にしたところで生き返っていました。本当に死んでいたのか、どうやって生き返ったのか...詳しい事は全て不明です...。
デスラー総統
ガミラス星でのヤマトとの戦いの中で死んだと思われていたデスラー総統が生きていて、デスラー総統の脱出の場面も描かれていました。デスラー総統は司令部のような建物が崩れ行く中で瓦礫の下敷きになったんだけど、その後、その下にちょうど脱出口があって、そこを通ってデスラー砲に乗り上手く脱出していたみたいです。第24話のガミラス星でデスラー総統が瓦礫の下敷きになった場面から繫げると少し繫がりが変な気もするけど...とにかく無事だったみたい...。
デスラー総統はヤマト艦内に潜入した時に放射能ガスの中でマスクを取っていたけど、デスラー総統の話によると放射性ガスの中では地球人は生きられなくてもガミラス人は何でもないみたい...。逆に地球型の空気の中では宇宙服を着ないといけないみたい。放射能除去装置が働いてヤマト艦内の放射能ガスが消えて行くと、マスクを付けてヤマトから撤退していました。
姫は最初、ガミラス人は自分達の移住する星(地球)を放射能まみれにしてどうするんだろうって思ってたんだけど、地球型の大気のままだと宇宙服を着ないと済めないから、それで自分達が住みやすいようにわざと放射能汚染を進めていたんですね...。もしかしたら放射能を使って地球人を滅亡させた後にガミラス製の放射能除去装置のようなものを使って放射能を除去して済むのかもと思っていたら...違ったみたいです。
デスラー総統はヤマトの空間磁力メッキに反射したデスラー砲のエネルギーを受けて搭乗艦デスラー砲を沈められていました...。その爆発に巻き込まれて死亡したものと思われます。
前に一度、見ている人に内緒で見事な脱出劇を演じたデスラー総統だけど、今回はデスラー砲が大爆発を起こした後、デスラー総統の前には炎と煙が迫っていて...次の瞬間、デスラー総統の姿は消えるけど(ここで脱出したと考える事も出来なくもないけど)、あの状況では既に脱出するのは無理だと思います。今度こそお亡くなりになったのでは...最終回ですし。
そう言えば...デスラー総統はヤマトに突入した時にはグレーの宇宙服を着ていたんだけど、ヤマトから撤退する時には緑色の宇宙服を着ていました。どこかで着替えたとは考え難いから...何かの条件で色が変化する宇宙服なのかも知れません。
古代守
前回、イスカンダル星にスターシアと共に残った古代守はイスカンダル国家を建設を目指しているみたい...。
デスラー砲
ヤマト側には「敵の波動砲」と言われていました。
放射能ガス
放射能ガスは放射能とは違うものなのかな?ピンク色だったり、ガス状だったりしているけど、やっぱり放射能ではなく放射性のガスみたいな物質なのかな?
通常、放射能は目に見えない恐怖もあるんだけど、この放射性ガスは目に見えると言う事では敵を殺害するための兵器としては親切だと思います。非常に分かりやすいです。
工場室で放射能ガスに囲まれた真田志郎は口を抑えながら非難して無事だったけど、放射能ガスは肺に入らなければ大丈夫なのものなのかな?もし、肺に入らなければ大丈夫だと言うのであれば、目には見えるし、吸わなければ良いと言う「敵に親切な兵器」になりますね...。
徳川彦佐衛門の場合を見ると、徳川彦佐衛門はエンジンルームに放射能ガスが流れ込んで来た時に口を押さえながら非難した後、ヘルメットを被って放射能ガスに備えたけど...その時には腕の部分は宇宙服に覆われていない状態でした。多分、しばらくの間は放射能ガスと皮膚とが接触している状態にあったと思うんだけど、それでも徳川彦佐衛門が何でもなかったところから考えると...放射性ガスは少なくとも接触したても直ぐには人体に影響を及ぼすような事のない物質なのではないかと思います...。本当に「肺に入りさえしなければ良い」と言うだけの非常に対策の簡単な兵器のように思えます。
空間磁力メッキ
空間磁力メッキは真田志郎が密かに開発していた兵器で、スイッチ1つでヤマト全体を灰色のメッキのようなもので覆い、波動砲クラスの砲撃でも反射する事が出来るようになるみたいでした。冥王星の反射衛星砲をヒントに考え出したみたいです。
オープニングとエンディング
オープニングは「宇宙戦艦ヤマト」のタイトルが出ただけで、いつもの曲はありませんでした。
エンディングも歌は無く、エンドロールだけでした。