第18話「浮かぶ要塞島!たった二人の決死隊!!」の感想・レビュー

宇宙戦艦ヤマト 第18話「浮かぶ要塞島!たった二人の決死隊!!」

第18話「浮かぶ要塞島!たった二人の決死隊!!」は真田志郎と古代進が宇宙要塞13号の破壊を試みるお話。

宇宙要塞13号の破壊作戦

ヤマトはバラン星まであと8日の距離にいました。しかしヤマトの行く手、2万キロ(多分、メートル)先には謎の物体、ガミラスの宇宙要塞が浮かんでいました...。

ヤマトが出した偵察機K62は宇宙要塞との距離1000キロ(多分、メートル)の地点までは何でもなかったのに、それ以上近づくと途端に崩壊していました。この偵察機の崩壊は異常な爆発らしく、破裂したと言うより継ぎ目が外れたと言った方が適切なようでした。原因はガミラスの宇宙要塞から出ているマグネトロンウェーブらしいです。

ガミラスの宇宙要塞はヤマトに合わせて移動するため迂回は不可能。そこで真田工場長が艦長の指示で敵宇宙要塞を爆破に向かう事になります。ヤマト内の工場では宇宙要塞に近づくための継ぎ目のないシームレス戦闘機が作り上げられていて、真田志郎は志願した古代進と2人でシームレス戦闘機に乗って発進します。そして宇宙要塞へと近づいて行くけど、シームレス戦闘機は偵察機K62のようになる事は全くありませんでした。

宇宙要塞に対して射程距離まで近づいたシームレス戦闘機はレーザーガンでマグネトロンウェーブの発射口を攻撃します。でも、マグネトロンウェーブの発射口には攻撃に反応して自動的に閉まる防壁が付いていて、その防壁にレーザーガンのレーザーは防がれていました。宇宙要塞は外からの攻撃に対する防御は万全で、破壊するには内部に潜入するしかないみたいでした。

真田志郎と古代進はマグネトロンウェーブの発射口から宇宙要塞に侵入。随分と簡単に入れていました。内部は分かれ道が沢山あって迷路状態、通路は不気味な見張り番のロボットが巡回していました。そんな中で真田志郎は足を止めて古代守の話を古代進に話し始めます。一刻を争うかも知れない状況下でのんびりと立ち話をする軍人...姫には理解不能です...。2人は警戒心も薄く、結局、巡回ロボットに見つかっていました。巡回ロボットの戦闘能力が低かったから見つかっても倒す事が出来たけど...ヤマトの運命を握る作戦行動中なんだからもっと真剣に行動して欲しいです...。

その後、真田志郎は歩きながら自分のお姉さんの交通事故の話を古代進に聞かせていました。真田志郎は姫が思うよりもずっと話し好きの人間みたいです...。

宇宙要塞の破壊を待つヤマトは徐々に装甲が剥がれ行く状況にありました。このままではヤマトの艦体が持たないと思ったのか、沖田十三艦長はワープによる状況の脱出を考えます。ワープの成功率はマグネトロンウェーブのせいで55パーセントしかありませんでしたが、それでもヤマトはワープの準備に入っていました。

一方、宇宙要塞の心臓部に到着した真田志郎と古代進は宇宙要塞爆破の準備を始めます。そしてここでも真田志郎は作業を進めながら自分の話を始めていました。本当に話し好きですね...。

2人が爆破のための作業をしていると、突然、心臓部の部屋に笑い声が聞こえて来ます...そして床が大きく波打ち始め、部屋の内部には奇妙な触手が延びて来て古代進と真田志郎に襲い掛かっていました。古代進は床に倒れて意識を失い、真田志郎は触手に捕まっていました。

宇宙要塞の外ではヤマトがワープの準備が完了。真田志郎は要塞の機能の全てが外へと逸れている事からこのヤマトのワープに気が付きます。そして時間が無い事を悟った真田志郎は古代進に声をかけて起こし、触手が絡み付いている自分の手足を切れと古代進に言います。真田志郎の手足は作り物で、ビスを外すだけで取り外せるみたいでした。

古代進は言われた通りに真田志郎の手足を外し、真田の身体を担いでマグネトロンウェーブの発射口、シームレス機のある場所まで戻ります。ここで真田志郎は自分は残ると言い出す。核コンピューターに残して来た自分の手足の中には爆弾が仕掛けてあって、それを爆発させる起爆装置は自分の腕に仕込んであり、これ以上離れると爆発させられないため残る必要があるみたい。

真田志郎は無策と言う訳ではなく、起爆スイッチを押して心臓部に残して来た手足爆弾が爆発すればその爆発に反応してマグネトロンウェーブの発射口の自動シャッターが閉まり、そうなれば助かる可能性があると読んでいたようです。その事を聞いた古代進は真田志郎の言う通りに真田をその場に残し、1人でシームレス戦闘機に乗って宇宙要塞から去って行きました。

宇宙要塞を離れた古代進はヤマトに通信して爆薬設置の成功を知らせます。ヤマトはワープ時間を迎えていたけど古代進からの報告によってワープを中止していました。

宇宙要塞に1人残った真田志郎は宇宙要塞の外壁に腰を掛け、腕に仕込んである起爆スイッチを入れます。心臓部に仕掛けた爆弾は爆発...要塞は内部から崩壊していました。爆破の成功を見た古代進はシームレス戦闘機で真田志郎の救出に向かいます。宇宙要塞は内部の爆発が大きかった割には外壁が残っていました。防壁シャッターが下りている場面は無かったけど、真田志郎の読み通り防壁シャッターが下りた結果のように見えました。古代進は宇宙要塞の残骸の中から煤まみれになっている真田志郎を発見...どうやら無事だったみたいです。

ヤマトに帰った真田志郎は手足が元に戻っていました。作り物の手足を新しく付けたんだと思うけど、やっぱりもしもの時に備えてスペアパーツがを用意してあるのかな?直ぐに作る事の出来るものではなさそうだから...。

真田志郎と古代進の活躍でヤマトは無事に出発する事が出来ていました。地球の滅亡まであと260日です。

真田志郎と古代守

真田志郎と古代守は宇宙戦士訓練所の同期で、仲が良かったみたいです。宇宙戦士訓練所卒業後は別々の場所に配属されていたみたいだけど、9ヶ月前、古代守が艦長を務める宇宙駆逐艦ゆきかぜが真田志郎(第三ドック技術少尉)のいるドックに入って来て、その時に再会したそうです。

真田志郎はゆきかぜの整備を行い、そして古代守が冥王星に出発する3日前に見送ったみたいなんだけど、宇宙駆逐艦ゆきかぜが戦闘に耐えられる状態じゃないのを、生きて地球に戻って来れる状態じゃない事を知っていたみたい。宇宙駆逐艦ゆきかぜの整備に対して責任を感じ、古代守の弟の古代進にその事を謝っていました。

真田志郎とお姉さん

真田志郎は小学生の時に月の遊園地にあるロケットカーに乗って交通事故に合い、ロケットカーに一緒に乗っていてたお姉さんは死亡、真田志郎は両手の手足を失ったみたいでした。現在の真田志郎の手足は作り物で、爆薬入りになっていました。

子供の頃は絵を書くのが好きで大きくなったら画家になりたかったみたいなんだけど、でも、お姉さんを交通事故で亡くし、機械が人間を殺す事があってなるものかと思い、それから科学の道へと進んだようでした。そして科学の傲慢さを憎み、科学を征服する事を目標にして生きているみたいです。

でも、ロケットカーの事故って人災の可能性は無いのかな?もしも機械を信じ過ぎた人間のミスで起きた事故ならそれは純粋な機械的事故じゃなくて人災だと思う...。恨むなら科学よりもそれをちゃんと使えなかった人間を恨むのが筋だと思うけど...。

宇宙要塞13号

宇宙要塞13号。ガミラスの宇宙要塞で、継ぎ目を剥がす特殊な波、マグネトロンウェーブの発射基地になっていました。完全に無人で動くみたいです。形は偏平な楕円形。長さ約1キロ、厚さ300メートル。全体に渡りマグネトロンウェーブ発射口と思われる穴が開いています。古代進には宇宙に浮かぶ巨大な軽石と言われていました。

宇宙要塞13号の内部はコンピューターの回路の道が迷路みたいになっていて、見張りのロボットが巡回していました。でも、見張りロボットの知能や戦闘能力は低そう...あまり役に立ってなかったです...。

マグネトロンウェーブ

マグネトロンウェーブは継ぎ目を剥がす作用を持った特殊な波のようです。継ぎ目を剥がす作用しか持ってないのか継ぎ目の無いシームレス戦闘機には全く効き目はありませんでした。あと、人体にも影響が無いみたい。宇宙要塞13号から発射されいました。

月の遊園地

月にはドーム状の遊園地があるみたいです。今となっては「あった」なのかな?

島大介

島大介は沖田十三艦長の声色を使って喋る事が出来るみたい。ブリッジでの会話の中で沖田十三艦長そっくりの声で「しかしこのままではジリジリと影響圏へ...引き寄せられてしまうぞ。」と言っていました。

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