第12話「絶体絶命!オリオンの願い星・地獄星」の感想・レビュー

宇宙戦艦ヤマト 第12話「絶体絶命!オリオンの願い星・地獄星」

第12話「絶体絶命!オリオンの願い星・地獄星」はヤマトがガミラスの張った4重の罠...超磁力バリア、ミサイル攻撃、エネルギーを食べて成長するガス生命体、オリオン座赤色巨星のコロナ溶解炉...を突破するお話。

デスラーの罠

ヤマトはオリオン座の赤く巨大なアルファ星(多分、ベテルギウスの事だと思うけど)の近く、銀河系宇宙を外宇宙へと向けて進んでいるところでエンジンが故障した訳でも無いのに速力が半分に落ちる事態に陥っていました。オリオン座の空間に超磁力バリアが張られていて、その前線にかかったみたい...。そして、このままだと船の速度はどんどん落ちて行って3分後には停止してしまうと言う状況の中、レーダーには数50、距離10000キロ(メートル?)、0.02宇宙ノットで接近中の未確認飛行物体が確認されます。それはミサイルでした。

ミサイルが近づいて来ているヤマトは全速後退...でも、バリアに引っかかっていて思うように動けませんでした。第一波ミサイルはヤマトが少しだけ動いたので何とか避ける事が出来、第二波ミサイルは古代進が独断で迎撃ミサイルを発射した事で被弾は逃れていました。

磁力バリアはガミラス総統デスラーがヤマトを沈めるために張った罠で、バリアに触れれば近くの惑星基地からミサイルで狙い撃ちする作戦みたい。更にデスラーは電磁バリアとミサイルの他に物質のエネルギーを食べて成長するガス生命体にヤマトを後ろから襲わせようとしていました。それとデスラーはバリアの無い空間をわざと用意していて、その先にはオリオン座の赤色巨星があるようになっていました。周囲に張り巡らされている電磁バリアにかかればミサイルが、停止したなら後方からガス生命体が襲い掛かり、電磁バリアを避けて前進すれば赤色巨星アルファ星のコロナ溶解炉行き...の三段構えの作戦です。ヤマトの運命はミサイルに晒されるか、ガス生命体に食われるか、コロナ溶解炉で解けるかしかないみたい...。

ヤマトは電磁バリアに引っかかったままでした。そこに後方からガス生命体が襲い掛かり、ヤマトはエンジン全開で緊急発進。ガス生命体に後を追われるけど、10時の方向だけ電磁バリアが空いているのに気が付き、電磁バリアの無い方向へと進みます。でも、その先にはオリオン座のアルファ星がありました...。

ここまではデスラーの思う壺なんだけど...それでもヤマトは溶鉱炉へ向かって進みます。電磁バリアに沿って火の塊(アルファ星)を避けて上手くすり抜けるつもりみたい。ヤマトは防御シャッターを下ろし、コロナ(多分、プロミネンスの事だと思うけど...)を避けながらアルファ星の側を通り抜けて行きます。この時、ヤマトの外は2500度、艦内は400度...クルーは800度まで耐えられる宇宙服を着用していたけど、みんな凄く熱そうにしていました。

ヤマトの後方からヤマトを追っていた黒いガス生命体はプロミネンスに焼かれていました。これで後方のガス生命体は気にする事はなくなったんだけど、でも、今度はヤマトの前方に巨大なコロナ(多分、巨大なプロミネンスの事だと思うけど...)が立ちはだかっていました。ヤマトはこのままの速度ではコロナを避けきれないみたいだったけど、コロナを避けるために速度を落とせばアルファ星の引力に捕まってしまうみたい...。そこでヤマトはコロナを波動砲で撃つ事に...。

ヤマトはコロナに向けて波動砲を発射します。ヤマトから放たれた波動砲はコロナに直撃。コロナは粉砕され、ヤマトはコロナの消えた前方の空間を直進して抜けていました。でも、波動砲って確か撃った後はエネルギーが殻になるはずでは...。ヤマトはパワーダウンする事も無く普通に航行していたけど...。

何はともあれ、地球の滅亡まであと308日です。

ベテルギウス?

話中に出て来たオリオン座の赤色巨星、オリオン座のアルファ星は普通に考えればベテルギウスの事だと思うんだけど...でも、森雪の使っていた「オリオン座の三ツ星の1つ、アルファ星」と言う表現が気になります...。ベテルギウスはオリオン座のアルファ星だけど三ツ星(ベルトの3つの星)じゃなくて右肩の星のはず...。「三ツ星」をオリオンのベルトの3つの星を指す言葉じゃなくて冬の大三角形の事を指している言葉だと解釈しても...やっぱり無理が...。森雪の言った「オリオン座の三ツ星の1つ、アルファ星」は意味不明です...。もしかして2199年には現在のベルトの位置にある3つの内の1つがどこかに移動していて、ベテルギウスがベルトの位置まで移動して来ているのかな...。

オリオン座の赤色巨星は森雪が願いをかけていた「願い星」だけど、ヤマトにとっては灼熱の溶鉱炉...地獄星だったみたい...。タイトルの「オリオンの願い星・地獄星」通りでした。

大マゼラン星雲

ヤマトは大マゼラン星雲にあるイスカンダルに向かってるはずなのに...なぜか地球からオリオン座の方面に向かって航海していたみたいです...。ヤマトはどこに行くつもりなのかな...不安になって来ました...。

コロナ

何度かコロナと言う言葉が出て来ていたけど、作中の人達は恒星から上がる炎の塊の事までコロナと呼んでいました...。プロミネンスの事をコロナって呼んでいるみたいだけど...。

森雪

森雪は「オリオン座の三ツ星の一つアルファ星」に森雪は願いをかけていました。この星はお願いを叶えてくれる「願い星」らしいです。古代進に何をお願いしたのか尋ねられて「内緒」と答えていました。古代進はヤマトの航海の成功や人類の未来についてだと思ったみたいだけど、違ったみたい...。

デスラーの罠を突破した後、森雪は再び古代にお願いの内容を尋ねられて...「ある人が私の事好きになってくれるように」と答えていました...。人類の未来よりも色恋沙汰...のようです。

沖田十三艦長

沖田十三艦長は艦長室で倒れていたり、古代進にお説教している時やブリッジでの指揮の最中にも苦しみ出していました。佐渡酒造が診たところ宇宙放射線病...らしいです。

沖田十三艦長は地球を出発する時から既に身体が悪かったみたいです。本当は入院が必要なくらい悪いらしいんだけど...でも、ヤマトの艦長としての責任から断っていました。実際には指示が遅れるなど実務にも影響が出ていて、責任を果たせていない場面も...。

他のクルーには心配かけないようにと沖田十三艦長の体調不良の原因は冥王星での戦いの傷であり、大した事は無いと言う事になっていました...。

ガミラス星人

デスラー総統府にいたガミラス星人達はデスラー総統以下、ヒス将軍、その他のガミラス星人全員が青い顔色になっていました。これからは青い色がガミラス星人の基本の肌の色になるのかな...。

デスラー総統

ヤマトがデスラーの罠を突破した報告を受けたデスラーは機嫌が悪そうでした。今度はヤマトに祝電を打つ気は無いみたい...自分が立てた作戦が失敗に終わったからかな...。

ガス生命体

デスラー総統が「ちょっとした思い付きで作ったガス」らしいです。エネルギーを食べて育つ生き物で、黒い雲みたいな形をして、ヤマトはこれを「金属腐食ガス」と言っていました。

古代進と島

古代進と島大介は沖田十三艦長に艦長室に呼び出されて怒られていました。古代進は無許可で迎撃ミサイルを発射した事、島大介は徳川機関長に対しての「バカ野郎」発言が原因みたい。

島大介は徳川機関長に暴言を吐いた事を謝罪して許しを得ていました。バリアから脱出しようとしてもエンジン出力が上がらなくて、そのイライラを徳川機関長にぶつけてしまったみたい。

古代進は自分の判断が間違っていなかった事を主張したため沖田十三艦長に殴られていました。実際には古代進の機転がヤマトを救ったのは確かで、沖田十三艦長はヤマトにミサイルが迫っている中で身体の調子が悪くて的確に指示を出せない状態だったみたい。もし、ヤマトが敵のミサイルを受けて沈んでいたら全て沖田十三艦長の責任になったところなんだけど、それでも勝手な判断で行動した古代進が怒られるんだから...厳しいですね...。でも、軍隊なんだから当然なのかな...。

オープニングテーマ

オープニングテーマの出だしにあった変な効果音が取れてヤマトが起き上がる時の効果音が一切無くなり、初めて前奏が全部綺麗に聞こえるようになっていました。姫としては今までで一番良いと思います。

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