第19話「宇宙の望郷!母の涙は我が涙」の感想・レビュー

宇宙戦艦ヤマト 第19話「宇宙の望郷!母の涙は我が涙」

第19話「宇宙の望郷!母の涙は我が涙」はヤマトのクルー、相原義一の精神が不安定になるお話。

ヤマト

ヤマトはバラン星まで後4日の地点を航行。

ヤマトのクルーで通信班長を務める相原義一は佐渡酒造の診察を受けていました。耳鳴りが酷く、顔色も悪い、食欲も無い、夜も眠れない状態で、脈拍が多くて、血圧は下がっているようでした。精神的なものが原因らしく、イメージルームでの治療に回されていました。

相原義一は岩手が故郷のようです。ホログラフ立体イメージ治療が開始されると、相原義一の周囲には故郷岩手の映像を映し出され、相原義一の希望した音楽、北上夜曲も流れていました。

相原義一は立体イメージの中へと入って行き、そこでお母さんに合います。でも、懐かしがるどころか「嘘だ、嘘だ」と喚き声を出していました。治療は失敗だったみたい...。

ヤマトと地球との交信が回復したようで、沖田十三艦長は地球との交信のため交信室へとやって来ていました。そして国連宇宙局ヤマト計画本部との交信を開始。地球防衛司令官に航海の見通しの報告をしていました。現在のヤマトは地球から7000万光年の距離にあるのに交信時にはタイムラグが全くありませんでした...凄い通信技術です...。

地球との交信が終わると相原義一が入って来ました。そして沖田十三艦長や他のクルー達の前で、「奇麗事はよせ」と言ってヤマトの航海に対する不安を口にします。更には地球では暴動が起こっているとまで言い出していました。

交信室での騒ぎの後、佐渡酒造、徳川彦佐衛門、真田志郎。森雪、島大介、古代進は沖田十三艦長に夕食に招かれていました。相原義一も呼んだみたいだけど...来ていませんでした...相当神経が弱っているみたいです。食事の席では島大介も相原義一と同じように、イスカンダルに辿り着けるか、放射能除去装置を渡してくれるか、人類絶滅前に帰れるのかと言った日頃自分が抱えているだろう不安を話し、そしてみんなにも不安じゃないか聞いていました。姫は他に道が無いなら成功を目指して、信じて進むしかないと思うけど...。と思ったら沖田十三艦長がそれと似たような事を島大介に言ってました...。

夜。相原義一は起き上がり通信室へ向かいます。そして通信室の当番の人と交代し...ヤマトから地球にいるお母さんの下へと通信を入れていました。相原義一は度々連絡を入れているみたいでした。それも自分が作った特別受信機を地球出発前に置いて来ていて、そのお陰でヤマトの人達にも通信している事を知られないで済むみたいでした。姫としてはこれからイスカンダルを目指して地球を旅立とうと言う時に特別受信機を作って置いて来るなんて軟弱だと思います...精神的強度が元々低そうに見えます...。

相原義一の通信の内容からすると地球では暴動が起こっているみたいでした。相原義一が前に口にした地球での暴動の話は臆測ではなくてちゃんとした情報に基づいての事だったみたい。

地球にいるお父さんは食糧不足で暴動に参加したけど...その時に怪我を負ったみたい...ベッドの上で具合が悪そうに寝ていました。そのお父さんは通信中に死亡...相原義一は凄く悲しんでいました。

この通信を後ろで古代進が見ていました。そして相原義一の精神疲労の原因がその通信にあると指摘。更に、通信が数日前から回復し、その間、相原義一が艦長に報告も無く許可の無い私信を続けて来た事を艦長に報告すると言う事を告げます。古代進は当たり前の事を言ってるだけなんだけど、相原義一は古代進のその態度に「人でなしの集団」呼ばわりして走り去っていました...。

通信室を出た相原義一はブリッジへと行き、泣きながら島大介に地球に引き返そうと言い出します。でも、島大介は放射能除去装置を受け取るまでは帰る気がないみたいで、理解を得られなかった相原義一は頭を抱えて再びどこかへと走り去っていました。

古代進と島大介は異常な行動を起こし行方知れずになった相原義一を探しに行きます。途中で森雪に会い、窓の外に相原義一を見たと言う情報を得ます。相原義一は宇宙服を着てヤマトの艦外に出て行ったみたいでした。宇宙を漂う相原義一は「父さん母さん今帰るからね~」と言っていたけど...既に思考が正常に働いていない様子で...見ていて少し怖かったです...。

ここ数日、ヤマトと地球との通信が回復したのはドメル将軍がリレー衛星を1つヤマトの後ろに置いたためのようです。地球の惨憺たる様子を見せる事でヤマトの乗組員の心をかき乱すと言う作戦らしいです...。相原義一はドメル将軍の罠に見事に嵌ったみたいです...。

相原義一が艦外に出た事が分かり、ヤマトは制動をかけます。そして古代進の宇宙零戦と部下達のブラックタイガー隊が相原義一の捜索ために発進していました。

宇宙を漂う相原義一の前には綺麗な地球が現れます。でも、それは幻覚だったみたい...。その後、相原義一はガミラスの置いたリレー衛星に流れ着きます。リレー衛星を見た相原義一は、それがガミラスのものである事、そして自分がガミラスの罠に嵌って心を乱したことを一気に悟ります...。姫としては精神が極度に弱っている状態で相原義一が正常な思考の活動が行えたのがちょっと不思議です...。

自分がガミラスの罠に嵌っていた事に気が付いたと言うだけで相原義一の精神は一瞬にして元の状態に戻っていました...。そして相原義一はヤマトに戻ってガミラスと戦おうと決意します。でも、既にヤマトは見えず、泣いて後悔していました...。

そこに古代進の宇宙零戦がやって来てます。相原義一を発見、「SP03」です。古代進は相原義一を回収後、ヤマトに帰艦する前に宇宙零戦でリレー衛星を攻撃...トリガーは相原義一が引いていました。宇宙零戦の攻撃を受けたリレー衛星は爆発し、これでヤマトと地球との交信はもう出来なくなったみたいです。相原義一を乗せた宇宙零戦はヤマトへと帰艦していました。地球の滅亡まではあと255日です。

相原義一通信班長

相原義一はガミラスの罠に嵌って精神に異常を来たしていました。多分、元々精神的に弱い人間なんだと思います。でも、自分が精神不安定になったのがガミラスの罠に嵌っての事だと気が付くと瞬時に立ち直り、即時に通常の精神状態に戻っていました...。その速度たるや尋常ではありませんでした...。凄く変な人です...。

相原義一の両親

地球に残して来たお父さん、お母さんは相原義一の親にしてはかなり高齢なように見えました。

自分の息子に地球で暴動が起きている事を知らせ、無意味に不安がらせていました...。

真赤な宇宙零戦

リレー衛星を攻撃する時だけ、突然、宇宙零戦が真赤になっていました。もしかしたら何か特殊なモードにでも切り替えたのかな?例えば機動力が三倍になるとか、火力が三倍になるとか...。それとも意味も無く単に色を変化させてみただけ?

赤い色の宇宙零戦

突如全体が赤くなった機体...。何と無くだが、通常時よりも強そうに見える...。

[画像引用元 : 宇宙戦艦ヤマト ©東北新社]

沖田十三艦長

手術が成功した沖田十三だったけど、まだ元通りには回復していないみたい。歩くのに佐渡酒造の肩を借りていました。早く全快すると良いけど...。

ワープ航法

ヤマトは艦内時間の8時と16時、1日に2回のワープを行っているみたい。このワープで1200光年を飛ぶそうです。

航行スケジュール

ヤマトはこれまで航路上の障害や戦闘などで61000光年、51日の遅れを出しているみたいです。でも、あと158日後には放射能除去装置を持って帰ると言っていました。地球の滅亡まではあと255日...そこから158日経つと...地球滅亡の97日前にはヤマトは地球に帰る事が出来るみたい。

でも、確かヤマトの最初の航行スケジュールは...地球出発から270日目に帰艦、地球滅亡まではあと92日のはず...。それが現在の予定だと、51日の遅れを出していると言いながらも、当初の予定よりも早く地球に帰る計算になっているような気が...。

遅れていると言っているのは障害や戦闘による遅れが無い場合の日数と比べての遅れで、障害や戦闘にはあらかじめ余分にかかる日数を組み込んであるから、それらによる遅れはそこで吸収されていて、全ての要素を含めた状態から考えれば実際には遅れていないって事なのかな...。

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