第20話「バラン星に太陽が落下する日!!」の感想・レビュー

宇宙戦艦ヤマト 第20話「バラン星に太陽が落下する日!!」

第20話「バラン星に太陽が落下する日!!」はヤマトがバラン星に誘き寄せられて人工太陽で潰されそうになるお話。

ヤマト、バラン星到達

ヤマトはバラン星到達間近、バラン星が肉眼で見える距離にまで来ていました。地球を出発してから予定では65日で通過するはずが、109日目でした。

バラン星の直ぐ近くには太陽がありました。以前は火山と星々の光しか無いと言っていて、映像的にもバラン星の周りには太陽は無かったのに、いきなりの登場です。

戦闘隊長古代進とアナライザーの乗った偵察機と加藤三郎の乗ったブラックタイガーはバラン星の調査に向かいます。ヤマトの前に見えるのが本当にバラン星かどうかを確認するための調査です。

バラン星を飛行する古代進達は火口湖に基地を発見します。ヤマトのクルー達はバラン星にガミラスの基地がある事を知ら無かったみたいです。古代進の宇宙零戦と加藤三郎のブラックタイガーは不用意に近づき基地から攻撃にあっていました...。

両機にはヤマトから帰艦命令が出されます。でも、帰艦の途中に敵ガミラス戦闘機が現れ、加藤三郎のブラックタイガーがこれと交戦。古代進機を帰艦させるためにその場を引き受けていました。古代進も残って加藤三郎と共に戦おうとするけど...宇宙零戦の操縦をアナライザーに代わった途端にアナライザーが戦闘よりも帰艦を優先させて戦場からの離脱を図ります。古代進とアナライザーを乗せた宇宙零戦は加藤三郎のブラックタイガーをバラン星に残して帰艦していました...。

帰艦した古代進はバラン星のガミラス基地を叩く事を提案します。古代進はバラン星を飛行している時に虐殺されたバラノドンの死骸を見ていて、それでバラン星のガミラス基地を撃滅したくなったみたい。島大介は反対したけど、沖田十三艦長は古代進の意見に賛成...後顧の憂いを絶つと言う意味でも基地を潰す事に決まっていました。そして加藤三郎のブラックタイガーも無事にヤマトに帰艦していました。

ドメル将軍は艦隊を率いてバラン星から50万キロ離れた宇宙空間に待機していました。ドメル将軍の作戦は...ヤマトの乗組員にバラノドンの虐待された姿を見せてその使命感をくすぐり、更に基地の手薄な様を見せ付ける事でヤマトをバラン星のガミラス基地への攻撃に踏み切らせ、最後はガミラス基地との戦いに集中しているヤマトの頭上から人工太陽を落下させてガミラス基地ごとヤマトを潰す作戦みたい。バラン星のガミラス基地はヤマトを誘き寄せるためのエサのようです。心配なのは波動砲で人工太陽が破壊されないかだけど、でも、ドメル将軍の計算だとその前にヤマトに人工太陽がぶつかるそうです。どんな計算なのか知りたいけど...聞いても教えてくれなさそう...。

ドメル将軍の作戦を知らないヤマトはバラン星のガミラス基地へと向かいます。その中で古代進はバラン星の太陽の様子に注意するようにと太田健二郎に指示を出していました。ドメル将軍の作戦の内容に気が付いての事ではなかったみたいだけど、太陽の事が気になっていたみたいです。

ヤマトはバラン星のガミラス基地との戦闘に入ります。ヤマトとガミラス基地の戦闘の一方で、ガミラス基地からはドメル将軍の指令により人工太陽へのエネルギー伝達が行われ、更にドメル将軍の乗る戦艦からはよく分からない光が人工太陽へと向けて発射されます。その光が人工太陽に達すると人工太陽はヤマトへと向かって移動を開始。でも、ヤマトは古代進に言われた太田健二郎が太陽をレーダーで監視していたため、早い段階でこの太陽の動きに気が付く事が出来ていました。

ヤマトは移動する太陽を見て人工太陽である事に気が付き、方向を転換して艦首を人工太陽に向けて波動砲でこれを破壊しようとします。指揮は沖田十三艦長から古代進に渡され、みんなは古代進の指示に従って動くけど...計算では時間が足りなく、このままだと波動砲発射の10秒前には激突してしまうみたいでした。そこで古代進はエンジンを停止させてバラン基地へと降下する事で時間を作ろうとします。でも、人工太陽の方も加速していて...まだ5秒足りないみたい。このままだと波動砲を撃つ前に衝突する事は確実で、ヤマトは最大の窮地に陥っていました。

一方、ドメル将軍の下にはデスラー総統からの電話がかかって来ます。デスラー総統はヤマト一隻にバラン基地を犠牲にするドメル将軍の作戦を認めず、ドメル将軍に作戦の中止を命令していました。デスラー総統がドメル将軍の作戦を知ったのはゲール副指令の告げ口があったからみたい...。

ドメル将軍はデスラー総統の命令に逆らう訳にも行かず作戦を中止します。作戦中止と共にヤマトを追い詰めていた人工太陽の動きは鈍り、それによってヤマトは人工太陽激突前に波動砲の準備を完了。8000メートルの近距離で波動砲を発射し、人工太陽を砕いていました。波動砲を受けた人工太陽は大爆発...そして砕けた人工太陽の破片がバラン星の地表を襲い、地上のガミラス基地は滅んでいました...。作戦を途中で中止しなければ間違いなくヤマトを沈められただけにドメル将軍は悔しそうでした。

戦闘終了後、古代進の希望でバラノドンの死骸とバラン星の植物が採取されていました。古代進が言うにはバラノドンには目がほとんど無く、それは光の無い世界の証拠であり、植物の茎の先端が下へと向かって伸びているのはバラン星の地熱を求めている証拠...それで古代進はバラン星の太陽が人工太陽だと気が付いたみたいでした。

古代進は艦長室に呼び出され、沖田十三艦長に艦長代理を務めるように頼まれていました。沖田十三は艦長を務めるには身体が耐えられないみたい。古代進は突然の事に戸惑っていたみたいだけど、最後は引き受けていました。地球の滅亡まであと253日です。

バラン星

バラン星は大マゼラン雲のイスカンダルからは71000光年の距離にあるみたい。直径は地球の2倍。直ぐ側に太陽(人工太陽)があって、バラン星の周りを周っていました。

生物は合体怪獣バラノドンや地下へ潜ろうとする植物が生息しているみたい。

バラン星に降り立った森雪の班は誰もヘルメットを被っていなかったけど...これってバラン星の大気が人体に無害な上、地球人にとって必要なだけの十分な酸素を含んでいるって事なのかな?

バラノドン

バラン星の現住生物、合体怪獣バラノドンはガミラスによって虐殺されていて、バラン星の地表にはバラノドンの死骸が転がっていました。

バラノドンは合体怪獣なのにちゃんとした骨格を持っているみたいでした...。姫はバラノドンには骨なんて無いと思っていたんだけど...不思議な生物です。

ゲール副指令

ゲール副指令はヤマトを沈めるためにバラン星のガミラス基地を犠牲にするドメル将軍の戦い方について行けなかったみたい。デスラー総統にドメル将軍の作戦内容を告げ口していました。

自分の無謀な作戦(バラノドン特攻隊)は決行するのに...他の人の考えた大胆な作戦にはついていけないみたいです...。

沖田十三艦長

沖田十三艦長はバラン星の戦闘の際に艦を古代進に預けていました。そして戦闘終了後には古代進に艦長代理をお願いしていました。病気で自分の体力が衰えてしまっている事もあったみたいだけど、それだけじゃなくて古代進に艦長としての素質を見つけ出したような感じでした。

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