第23話「ついに来た!マゼラン星雲波高し!」の感想・レビュー

宇宙戦艦ヤマト 第23話「ついに来た!マゼラン星雲波高し!」

第23話「ついに来た!マゼラン星雲波高し!」はイスカンダルを目前にしたヤマトがデスラー総統の作戦に嵌ってガミラス星に誘い込まれるお話。

大マゼラン星雲

地球出発から198日目、ヤマトの前には大マゼラン星雲が見えていました。姫としてはヤマトは七色星団でのドメル艦隊との戦いによる損傷があまりにも大きかったからヤマトの航行そのもが出来るがどうか心配してたけど、ヤマトはすっかり元通りに戻っていました。ヤマトのクルーは凄い修復能力を持っているみたいです。

ヤマトのコンパスはヤマトの進んでいる方向じゃなくてヤマトがこれから行くべき方向を指していました。誰かが宇宙のかなたから操作しているみたい。発信源を探るとそれはマゼラン星雲からでした。

ヤマトには音声信号が入ります。それはイスカンダルのスターシァからでした。スターシァの話ではイスカンダルまでは後0.8光年であり、イスカンダルから誘導電波を出しているのでそれに従うようにとの事でした。ヤマトのコンパスが狂っていたのはイスカンダルからの誘導電波によるものだったみたい。

その後、誘導電波が途絶えます。イスカンダルのある方向から妨害電波が出ているみたいでした。そして島大介がモニターにイスカンダルを映し出すとそこには2つの星が映っていました。視聴者は既に1つはイスカンダル、1つはガミラスだと言う事を知っているけど、ヤマトの人達はイスカンダルが二重惑星だと言う事すら知らないでここまで来ていて、この新事実に島大介は驚いてました。

イスカンダルからの誘導電波が途絶えた後、ヤマトの進路前方、イスカンダル方面からは60機のウニ型ミサイル群が飛んで来ます。ウニ型ミサイル群は4つの群に分かれて上下左右からヤマトを包囲して、ヤマトに向かってウニの針の部分を飛ばして攻撃...ヤマトは迎撃するけど被弾していました。ウニ型ミサイル被弾後、ヤマトの航海用計器が全て異常になり、ヤマトはエンジンを止めて全鑑停止します。ヤマトは周囲を赤い粉塵、妨害物質に包まれていました。計器が異常になり、視界を奪われたヤマトは耳と目を塞がれた状態でした。ウニ型ミサイルの目的はヤマトの周囲に妨害物質をばら撒く事であり、ヤマトの迎撃はその手助けになってしまったみたいです...。

ヤマトではイスカンダルのある方面からの攻撃にイスカンダルが敵なのではとの疑いを持ち始める者もいました。そこで加藤三郎のブラックタイガーを出してミサイルの破片を入手。真田志郎の分析の結果、それはガミラスのミサイルであると判明します。この結果から古代進はイスカンダルではなくガミラスに来てしまったのではと思ったみたいだけど、まさか二重惑星の一方がイスカンダルで一方がガミラスだなんて思いもしないだろうから...仕方が無いのかも...。

ガミラスの罠

ガミラス星のデスラー総統の下にはイスカンダル星の女王スターシァからのホットラインが入ります。スターシァはイスカンダルの周りに電波妨害を行っている事をデスラーに抗議します。イスカンダルとヤマトの交信の邪魔をしていたのはやっぱりガミラスだったみたいです。その後はお互いの意見を交わしていたけど、それも平行線のまま終わっていました...。話し合いで解決出来るくらいならこんな状況にはなっていないと思う...。

デスラー総統は人々を集めてヤマトを叩く作戦を説明。ヤマトは既に作戦の第一段階の成功によってガミラス上空5000キロ(多分、メートル)の位置に強磁性フェライトの雲で捉えらている状態にあり、強磁性フェライトの影響で一切の通信が出来ず、計器類も狂いが生じているようでした。今後の作戦は、ガミラス星からマグネット発信機を作動させてヤマトをガミラス星へと引き寄せ、外皮の割れ目から濃硫酸の海の海上へと誘い込み、気圧変圧器で低気圧を発生させて硫酸の嵐を起こし、沿岸の砲台から爆雷攻撃を行ってヤマトを叩くみたいでした。デスラー総統は作戦に自信があるのか「ヤマトの運命は硫酸の壺に落ちたゴキブリと同じ。」と言っていました。

強磁性フェライトに囲まれて身動きの取れないヤマトに再びスターシァの声が入ります。スターシァはガミラスによって通信が妨害されていて誘導が出来ないので自らの力でガミラスの妨害を破ってイスカンダルに来るようにと伝えます。そしてイスカンダルとガミラスが双子星である事を伝えると通信は途絶えていました。

デスラー総統は作戦を開始します。マグネット発信機が稼動するとヤマトはガミラス星へと引き寄せられて始め、逆噴射で抵抗するも強磁性フェライトの網からは脱出する事が出来ず、ヤマトは操縦不能に陥っていました。マグネット発信機によってガミラス星に引き寄せられたヤマトはガミラス星の外郭に空いている穴からガミラス星の内部大陸へと誘い込まれ、海に着水。

ヤマトはしばらく様子を見る事にするけど...そこに嵐がやって来ます。アナライザーの分析によるとガミラス星の大気は亜硫酸ガス、雨は希硫酸、海水は濃硫酸...。このままだと濃硫酸によって艦体が溶けてしまう事が判明したヤマトは上昇をかけます。濃硫酸の海に浸かっていた第三艦橋は既に溶けていて、上昇の際に溶け落ちていました。

宙に浮かんで濃硫酸の海から逃げる事が出来たヤマトだったけど、そこにガミラスの爆雷攻撃が追い討ちをかけて来ます...。下は濃硫酸の海、周囲は希硫酸の雨と爆雷攻撃...。ヤマトは袋のネズミとなっていました...。地球の滅亡まであと164日です。

イスカンダル星

イスカンダル星はマゼラン雲の太陽を巡る第8番目の惑星で、中心の太陽からの推定距離3億キロ(多分、メートル)、大きさは地球のおよそ1.3倍のようです。

ヤマトが受信したスターシアの音声信号の発信位置は宇宙位置1836Mからで、それがイスカンダルのある位置のようです。

ガミラス星

ガミラス星は直径16000キロの惑星。断面を見ると内郭と外郭に分かれている構造で、内郭には大きく分けて大陸と海があり、大陸には山脈があって、それが柱となって天井とも言える岩盤外皮(外殻)を支えているみたいです。内郭を覆っている外郭は10キロ(多分、メートル)の厚さがあるそうです。外殻と内部の間の空間は元来地底であったものが長年の侵食によって出来たもののようです。

ガミラス星の地底物質は硫化しつつあるみたいです。そのせいで火山は亜硫酸ガスの煙を吐き、硫酸製の溶岩を流し、それが内郭の海に影響を与えてガミラス星の海は濃硫酸の海と化してしまっているみたい。更に内郭の大気内は硫化水素の風によって硫酸嵐が吹いているそうです。ガミラス星は星としての寿命が迫っているようでした。

アナライザーの分析にでは大気は亜硫酸ガス、雨は希硫酸、海水は濃硫酸となっていました。

沖田十三艦長

沖田十三艦長はヤマトの指揮は艦長代理古代進に任せて艦長室で寝ていました。病状が悪化しつつあるのかな...?

デスラー総統と女王スターシア

ガミラスもイスカンダルも星の寿命が迫っているようです。そしてガミラス人は宇宙侵略をして移住先を探し、地球を移住に定め、イスカンダル人は星の終わりを受け入れて共に死ぬ覚悟を決めた...と言う事のようでした。

強磁性フェライト

一切の通信を途絶えさせ、計器類を全て狂わせる性質を持っていて、マグネット発信機で吸い寄せる事が出来る物質みたいです。

マグネット発信機

巨大な磁力を発生させる機械のように思われます。強磁性フェライトに囲まれているヤマトをガミラス星まで引き寄せていました。

気圧変圧器

気圧を変化させて低気圧を発生させ嵐を起こす機械のようです。

スターシア

スターシアの名前はエンディングでは「スターシァ」になっていました...第15話と同じです。でも、第1話と第2話のエンディングでは確かに「スターシア」だったのに...。

アナライザー

アナライザーは最近は外に出なくても大気や海水の成分を分析でいるようになったみたいです。ヤマトの第一ブリッジからガミラス星の大気と海水の分析を行っていました。

オープニング主題歌「宇宙戦艦ヤマト」

オープニングはスローテンポで始まる曲でした。第21話と同じだけど、字幕のずれがちゃんと修正されていました。

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